2017 全米オープン 初日
ファウラーが首位発進 池田、谷原、宮里45位、松山82位
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◇海外メジャー第2戦◇全米オープン 初日(15日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇7741yd(パー72)
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大会史上最長の7845ydに設定された初日のフィールドで、主役の座を射止めたのはリッキー・ファウラー。7バーディ、ノーボギーの「65」をマークし、メジャー初優勝が待たれる28歳が7アンダーの単独首位で飛び出した。
第1ラウンドでの7アンダーは、18ホールの大会最少スコアタイ。1980年のバルタスロールGC(パー70)でジャック・ニクラスとトム・ワイスコフが記録して以来となる。
6アンダーの2位にポール・ケーシー(イングランド)とザンダー・シャウフェレ。5アンダーの4位にブライアン・ハーマン、ブルックス・ケプカ、トミー・フリートウッド(イングランド)の3人が続いた。
6人が出場する日本勢は、イーブンパーの「72」とした池田勇太、谷原秀人、宮里優作が45位で最高位。小平智は1オーバー「73」で61位、松山英樹は2オーバー「74」で82位、今平周吾は4オーバー「76」の114位で終えた。
世界トップ3は苦しい滑り出し。前年覇者で世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンは「75」で、3オーバーの102位。ランク2位のロリー・マキロイ(北アイルランド)は6オーバーの143位、ランク3位のジェイソン・デイ(オーストラリア)は7オーバーの151位と大きく出遅れた。
「最悪です」と吐き捨てた松山英樹、パット練習で得た援軍
ハイライトは早々に訪れた。この日6ホール目の15番(パー4)で、残り103ydから52度のウェッジで放った松山英樹の第2打は、ピン左奧5mほどに落ちると、右手前へ下る傾斜を伝ってピンに向かい、そのままカップイン。両手を挙げてバンザイで歓声に応えたあと、同組のリッキー・ファウラー、ホン・ラーム(スペイン)とのハイタッチでイーグル奪取を喜んだ。
だが、「それだけです」と、終わってみれば1イーグル、4ボギーの2オーバー「74」で82位と大きく出遅れた。イーグル直後の16番は4mのバーディチャンスを決めきれず、17番はグリーン奧から同じく4mに寄せたパーパットがカップをかすめた。
パッティンググリーンで黙々と練習をしていると、そこに歩み寄ったのは宮里優作の父・優(まさる)氏。かつて宮里のバッグを担いでいた進藤大典キャディから連絡があり、前日、この日のホールアウト後と、松山のパッティングを助けている。