松山英樹選手棄権の2017-2018 ウェイストマネジメント フェニックスオープン 2日目
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◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 2日目(2日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7266yd(パー71)
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昨年より2万人以上も多いツアー史上最多の19万1400人が来場した2日目。初日に続いて5アンダー「66」をマークしたリッキー・ファウラーが、通算10アンダーとしてブライソン・デシャンボーと並び首位に立った。
この日のスタート前に、大会3連覇を目指していた松山英樹が左手痛のため棄権。同組で回る予定だったファウラーは、ウェブ・シンプソンとの2サムで7バーディ、2ボギーとスコアを伸ばした。一方のデシャンボーもファウラーと同じく連日の「66」を並べた。
2日目同伴者予定だったウェブ・シンプソン選手に棄権を伝える松山選手
通算9アンダーの3位には、ダニエル・バーガーとチェズ・リービーの2人。通算8アンダーの5位にチェッソン・ハドリー、スコット・ストーリングス、クリス・カークの3人が続いた。
2日目同伴者予定だったリッキー・ファウラー選手に棄権を伝える松山選手
通算7アンダーの8位には、地元アリゾナ州立大学出身のフィル・ミケルソンとジョン・ラーム(スペイン)ら11人がつけている。また、今季3試合目のジョーダン・スピースはカットラインに1打届かず予選落ちとなった。
大会3連覇を目指していた松山英樹は、第2ラウンドスタート前に左手親指付け根の痛みのために棄権した。(実際に2日目インタビュー時には松山本人は付け根とは言っていませんね)
2日目は午後0時02分にティオフする予定だった松山は、パッティング練習を行った後、打撃レンジに移動。テークバックでクラブを上げるだけで痛そうな表情を浮かべ、飯田光輝トレーナーに左手や肩をマッサージしてもらいながら、ウェッジ、ショートアイアンと15球ほどを打ったが、プレー続行は無理と判断して、棄権を決断した。
痛みが出たのは、初日の13番のティショット。突然、激痛が走ったという。松山は「(同じ箇所の)痛み自体は出たことあるけど、初めての痛みだった。昨日の時点でスイングもおかしくなり始めていた。きょう何球か打ったけど、もうスイングができないので影響があると思いやめました」と明かした。
前日のラウンド後も飯田トレーナーと懸命の治療を行ったが、痛みを取ることができなかったという。
「残念です。プレーしたかったし、プレーした結果がダメならダメで納得いくけど、できないのが一番つらいです」と言い残した。
松山英樹が棄権でV3ならず 左手に痛み「できないのがつらい」
左手の親指付け根付近の痛みのため、第2ラウンドスタート前に棄権した松山英樹は、これからチーム内で対応を検討して回復を目指していく。痛みの箇所は「(左手親指の)付け根じゃないですね。なんというか表現できないところが、このまま続けても意味がないくらい痛い」と説明。「3連覇がかかっていたけど、それ以上に痛みが勝ったという感じ」と続けた。
治療のために帰国するのか、米国に残るのかは、現時点では未定。松山は「検査もそうだけど、痛みが出たときに調べてもなにも出てこない」と、痛みの原因究明と対応が容易ではないことを示唆した。
日本ツアーの賞金王を決めた2013年末にも左手親指付け根付近を痛めた松山は、翌14年の春過ぎまでその影響をひきずっていた時期があった。
2週間後の「ジェネシスオープン(リビエラCC/カリフォルニア州)」の出場を予定していたが、「リビエラもどうしようか迷っているし、メキシコ(3月1日~/WGCメキシコ選手権)もスキップするかもしれない。ベイヒル(3月15日~/アーノルド・パーマー招待)くらいから出られたら。リビエラから出られたら最高だけど、無理する必要もないと思う。しっかりと痛みのない状態でプレーしたい」と話し「マスターズ」には復調して戻ってきてほしい。